堕落本質 10)終末の刻
どーも、まこつんです。
ついに…ついに始まりました!
団内ルシファーH!!
ファーさん『終末は、まもなく成就する…』
???「させねぇよ!」
いやー、長かった…。
光と土の準備が5月に終わり、
梅雨が来て
夏が来て
9月に火の準備が終わり、
秋が来て
で、ついに11/1に記念すべき団内ルシ練習会が始まったワケですよ!
スラムダンクで言うと赤木と木暮ぐらいチームメイトを待ちわびてたかもしれませんね。
いや、赤木なら待ってる間に6属性完成させてるか!
バスケっていろんなポジションの人が同じコートに立って、勝つためにディフェンスしたりリバウンドしたりドリブルしたりパスしたりダンク決めたりジャンプシュート決めたり…いろいろやることは多いと思うんですが、試合に出てる人間がその全てをやるワケではないですよね。
各自の出来ることをポジションとして役割を与えられる。コートに出ている人間は勝利のためにその役割を果たすことに徹する。
まぁ、自分…野球部だったんですけどね!
それぞれの役割を果たす!ってのがルシHにすごく通ずるモノがある気がしてまして。
めちゃざっくりですけど↓
火 25から待機で10からのブッ飛ばし役。HP管理が難しい。主人公のかばうとアテナ1アビやスロウで難所を乗り切る。累積デバフを剥がされないようにアニラのデバフで蓋をしたりもする。ディスペルとクリアオールの面できついので羽50を踏ませてもらえるとラクになる。
水 100%カットループでルシ25%まで盤石。カトルによるグラビ、スロウを駆使したりあえて封印したりしながらターンを回してチームにファラとクリアオールを供給する。ループの関係でカバンは2枠必要。
土 試練開始後すぐにオバチェ、その後はパラロス受けなど重要な役目が多い。試練突破が最優先なのでしんどい。ディスペルとクリアオールの面できつい。場合によってはゴブロ奥義を本体に打つアレンジとかも必要。
風 ユリウスのデバフ…これがないとチームメイトは死ぬ。奥義ゲージの管理をしながら最低でもデバフリセットのタイミングで入れ直す。止まってたらゲージ溜まらないし、シエテ採用型なら25から待機で10からブッ飛ばし加勢するしでとにかくゲージ管理に忙しい。ユリウスの奥義ゲージ上限500%ぐらいにしてほしい。
闇 無属性解除がお仕事。現状はバレクラ不在のため動きづらいと思うけどフェリちゃんでうまく試練対処してる。シロウかばうやヴァンピィCT吸収で難所を抜けてる。バレクラが到着すると主グラビ→クリオ4枚になってもっと安定すっかも。
光(自分) チームの潤滑油。光がグダるとチーム全体が一気にグダるらしい。いわゆる雑用係。
特殊技も場合によってはファラのみ、ゾーイ3アビのみ、ヴィーラ1アビのみ、最悪素受けなどでガンガンターンを回してファラとクリアオールを供給。カバン系の石も不要なのでディスペル石(4凸ハンサ)、バハ石、アテナ石をトスする。ゼウスによるバリアをばら撒きながら、浮いてる不要石の回収も行う。
土のパラロス受け失敗時の予備も兼ねる。
編成キャラによって事情は大きく異なってくると思いますが、属性によってそれぞれの役割がハッキリしています。
現状だと水とか闇、光あたりはターン回すのが仕事なので、当然貢献度は伸びます。
じゃあその3属性が偉いのか?っつーと、そうじゃないんですねぇ。
デバフがあるから削れるし削られない
オバチェ解除してくれるからファラ有効になる
パラロス受け、無属性してくれるから自由度が増す
ファラが回ってくるから100カットループが継続出来て自分もファラを供給出来る
10までいけば火と風がなんとかしてくれる
こんな感じで持ちつ持たれつのバランスで、各自が自身の役割を果たすからこそ成立してるんだと感じてます。
他属性の役割を理解することで自分の役割がよりハッキリしてくるとこもあるので相互理解ってのが大切だと思いましたねー。
古戦場の敵とかもさ、現状はもはやソロで倒せたりするじゃない?
だからマルチで連携を取りながら足並みを揃えてみんなで勝利を目指す感覚っつーのかな。
一緒に協力して戦ってくのがたまらなく面白いというか…これがルシHの醍醐味なんだろうなと感じてますね。
ちなみに個人的に自身の出来栄えを評価する時に見てるのは、ターン数と、ファラクリオや石要求に応えられたかってとこですね。
光の役割を果たせたかどうかという視点で反省したり喜びを感じたりしています。
貢献度は担当してる属性によって差が出てくるのは当たり前なので全く気にしてません。
無理しなくてもいい場面で無理してスタンドプレーに走ると誰かにシワ寄せがいっちゃいますからね。
チームで勝てればなんでもいいんですよ。
少なくとも団内ルシは自分の力を必要以上に誇示する場ではないかなと思います。
もちろんチームのために立ち回りに磨きをかけることは大切ですけどね。
練習会は初日の3戦目に初勝利!
ずっと開催出来るのを待っててですよ…
VCナシの団ルシでね…
みんなが連携を取り合ってね…
勝ったあの瞬間ってのは忘れられませんね!
かなりグッと込み上げてくるものがありまして…
みんなもそうなんだろうなーと思ったら、
アレ!?俺だけ?
涙腺にポースポロス食らったの俺だけ!?
皆さん喜んでましたけどね!
光はマグナでも団員さんが参加しやすい属性かなーっと思ったので、しんどそうな土を準備してその後は火特化で準備をした次第です。
団長たるものいろんな属性が捌けたほうが絶対いいなと思ったので。
まぁ、最初の攻略部隊で他団員との兼ね合いから光が確定したんですけど、その月のグランデフェスで【気がつけば】エデン3本目がご理解で増えてました。
先遣隊が全然攻略出来ないと団内で『あぁ、ダメか…』って空気流れるでしょ?
なので【記憶喪失】による戦力強化と5ヶ月間の攻略動画研究は意味があったなーと実感してます。研究の成果ダァ。
で、デデドン!
え?アンタ光だろ!?って?
いやまぁそうなんですけどやっぱイクサバ4本あるし火を強くしたいじゃない?
で、しばらく団ルシでは属性入れ替えも無理そうなことが分かったので野良で火1.9.10 試練、10%から飛ばしの最低限役で恩寵ゲットしてきました。
まだまだ火は不慣れなのでかなりイマイチでしたけど、噂のカイム土編成の方がゴリゴリマッチョで異次元のリードをしてくださりました。
その後、その方からフレ申請とスカウトが来たので震え上がりましたけどね!
丁重にお断りしました…なんか怖かった。。
早く全属性やれるようになりてーなー。
『あっ、自分全属性出来るので空いてるやつやりますよ(=´∀`)』とか言ってみたい!
なぜって?…団長だからだよ!
では堕落本質編 ラストをお楽しみください。
堕落本質 10)終末の刻
2019.2/18 本戦2日目
前夜の爆発からほとんど眠れない状態で、朝から管理職試験 筆記試験を受けた。
うわっ!コレ…進研ゼミで出たところだ!
と言わんばかりのスピードで解答欄を埋めていく。
試験後、立ち会っていた社内の人間がこちらに歩いてくる。
『今日は筆記試験なので問題ありませんが、明日の面接も今日みたいに眉間にシワを寄せた状態でしたら絶対に受かりませんよ』
あぁ、今の自分はそんなひどい状態なのか。
とにかくモヤモヤする。
団長に光古戦場後の退団の了承を得たのち、副団長2人へその旨を連絡した。
団員への周知は本戦終了後であったが、グラブルを0からお世話になったTさんには報告を入れた。
『自分がこの団に紹介したせいでイヤな気持ちにさせちゃってごめん、、、』
案の定、責任を感じてしまうTさんであったがTさんは何も悪くない。
こちらは逆に自分なんかを団に紹介したTさんが団内で不利な立場にならないかが心配であった。
夕方、S氏から連絡がきた。
いったいなぜこちらが怒っているのか、悲しんでいるのか分からないといった様子だったのでイチから改めて説明をした。
「団のために日中を走ってくれるのはありがたいけど、肉がなくなって夜に一斉攻撃を仕掛けている際に救援ばっか入ってるのはおかしいやろ。
一生懸命集めた肉を食べられるだけだと不公平。
本当に団の勝利のために頑張るなら、日中の人が少ない中で自発して走るための肉と夜の一斉用の肉を両方集めなあかん。
人の肉食べて自分の肉を与えへんのは貢献度泥棒や。
一斉の肉が足らんから救援ばっかり無断で入るのは自分の甘え、団貢献度の速さを求めての救援専門って考えなら団長とか副団長に事前に相談すべき。
だって、一斉ってルールなんやからみんなが自発するもんやろ。勝手な判断して動くから肉寄生野郎って言われるんや」
1時間のLINEのやり取りの中でお互いに言えなかったことをさらけ出した。
仲が良いからS氏に注意してくれと団員から依頼を受けたが、仲が良いからこれまでハッキリ言えなかったこともある。
あえてお互いがオブラートに包まずノーガードで言葉を交わしていく。
ここまで本気でストレートに会話をしたのは初めてである。
次第に2人の間の氷が溶けていくのが分かった。
そもそも気の合う戦友だ。
分かり合えないことなどなかったのである。
「本戦終わったらみんなに言うけど俺は退団するで。たぶんソロ団でも立ち上げてゆっくりする。引退するかもしれんし。」
『俺も退団する!そのソロ団に行くわ』
「…勝手にせえ!」
照れ臭くなりながらもそう答えた。
改めて古戦場終了後にメシに行くという約束を交わし直し、戦場に戻った。
翌日に管理職試験の面接、本戦終了後に退団が確定している身ではあったが、
最後まで戦うことを決めていたため団内では普段通りに振る舞い、可能な限り走行した。
特に問題も起こらず、S氏も自発と救援をバランスよくこなしていたことで安心したのもあり、純粋に戦いを楽しむことができた。
なにより戦友とのわだかまりが解けたことが1番大きな要因に違いない。
2/19 本戦3日目
朝から小論文、役員面接を受ける。
久々の6時間睡眠のおかげで調子が良い。
基本的には役員からの質問にいかにスムーズに答えるかが重要になるのだが、
当然ながら はい・いいえ のドラクエばりの2択で済ませてはいけない。
自分の考えを長すぎず、短すぎずのサイズにまとめて質問に回答をしていく。
ここでのポイントは事前に小論文を書かせていることにある。
人というのは[話の流れの中で、おっ、こっちの意見の方が合ってそうだからのっかるか]という側面をもっている。
役員とのやり取りの中で、不用意に相手の意見にのっかると『キミ、小論文にはこう書いてあるけど矛盾していないかね』と
強烈なカウンターを浴びせられ、怒涛のフィニッシュまでもっていかれてしまう。
加えて、自分もそうだが営業マンというのは[観察眼と話を着地させる技術]が磨かれていく。
例えば10人いて、7:3に分かれそうな微妙なA案とB案の2択があったとしよう。
この際、話の進行役の自分は多数派のA案の方が良いな~と思ったときに、
Aが良いと思う!とゴリ押すことも出来るのだが、いざ決定した後にB派だった3名は不満な気持ちがある中でAを受け入れることになる。
なので、こういった場面ではあえてB案を推し、A派の人間にバシッと否定をしてもらうことが多い。
そして、「Bの方が○○な理由でいいと思っていたけど、Aの方が○○で総合的に優れていると感じました」と言っている頃にはだいたい話はまとまっている。
この手法を取ることによって、本来の自分の目的であったA案への着地が達成しやすくなる。
バシッと否定をしてきた人の気分は良いだろうし、B派は自分が否定されなくて良かったと思うだろう。
『ぷぷ、、あの進行役否定されてやんの』と何も見えていない人がニヤついているのも分かるがそんなことは全く気にしない。
たまに、コイツわざとやりやがったなと気づく人達がいるが、その人はだいたいこの世界で偉くなっている。
つまり、今 目の前にいるほぼ営業上がりの役員達は[本来の目的が果たせるならなんでもいい、プライドなんかいらない]という考えで
話題展開を掌握する技術を駆使し、総出で自分を潰しにきているということである。
相手を全否定するのではなく、10のうち1の部分だけわざと分かりやすい間違いをして相手に意見をしてもらい相手を立てるやり方
全く別の角度からの話題で探りを入れて最終的に小論文内容との不整合を引き出すやり方
本当の話の中に嘘を少しだけまぜるやり方
熟練営業テクのオンパレードである。
誘導尋問につられてはいけない。ほいほい釣られて踊らされてはいけない。かと言って自分を貫きすぎる柔軟性の無さはマイナスとなる。
ハゲそうな攻防戦でズタボロにされながらもなんとか面接は終了した。
想定よりも遥かに激しい攻撃はやはり、最年少という事で風当たりが強いのだろう。
削られすぎて危うくこちらのHPトリガーが発動するところであった。
(こんなんだからアンタら全員ハゲてんだっ!!)
『午後からの役員会で判断し、早ければ今晩に合否の連絡をする。予定を空けておくように。』
(うるせえ! ハゲっ)
面接日の午後からは休暇取得が推奨されているため遠慮なく取得をした。
喫茶店で張り詰めた気持ちのクールダウンを図りながら、休まず古戦場走行をした。
夕方、電話が鳴った。上司からである。
『今晩19時に○○の料亭にて面接をしてくださった役員さんと会食だ。そこで合否も言い渡されるから遅れずに来いよ』
(うわっ!落ちた!!)
これまでの試験経験者の話だが、落ちた人間は料亭で和気あいあいと会食をしながら
『不合格っ!』と言われている話を聞いていた。合格の場合は、オフィスで直接結果を言われてから会食に向かうらしい。
残念パターンが確定した瞬間、全身のやる気なしスイッチが一気にONされた。
(けっこー自分の中でうまく立ち回ったと思ってたけどこれが現実か)
また携帯が鳴った。知らない番号だったが、出てみると例の大阪の部長だった。
『親愛なるまこつん、試験お疲れさん!どや?上手に良い子に出来たか?』
「全員ボクのこと、親の仇か!ってぐらい殺しにきてましたよ。部長なら結果もご存じでしょう?たぶんあきませんわー」
『どうせそんなことやろうと思ったわ。本来は完全にルール違反やけどな、こっそり教えたる。一蓮托生やし』
「それで会社支給じゃない携帯からかけてきたわけですね。でも直接会食パターンなのでどうせ残念おつかれっ!だと思いますよ」
『どうやら俺の推してるまこつんとかいう奴は面接で相当うまく立ち回ったらしいで。役員連中も小僧を消し飛ばす勢いでブシュブシュいったけど手強かったって。
アレは相当素直で、相当性格が悪い。主導権を取られもせんし、取りもせん。TPOをわきまえてるとかなんとか言うてたで。TPOってなんやっけ?』
「どっかの芸人ちゃいますか?」
『知ってるくせにホンマにイヤな奴やな!とにかく敗戦濃厚から一気に覆したんやけど、若すぎて管理職なったらこれまでと違ってかなり目上の人と会食に行く機会も増えるけどそのへんどないなん?
あの小僧ちゃんとやれんの?ってなってるみたいや』
「役員会でも合否の結論は出ず、今晩の会食で礼儀、作法、接待がきっちり出来るかどうかを見定めて判断するってことですね?」
『その通りや。さすが愛しのまこつんくんやで。ほんでやな、明日の夜仕事で東京に行くn、、』
「貴重な情報ありがとうございますっ!!全身全霊をかけて会食に臨みたいので失礼します!」
『ちょま!』
最後の方に何か言っていた気がするが、望みが繋がっていることが分かったので全身やる気スイッチONとなった。
いっちょ前にツイートをかましてリアル戦場へ赴く。
2時間後
意気揚々と自宅へ向かうまこつんの姿があった。
過密スケジュールの中、勝ち取った管理職のポジション。
課長になる4月からは多忙でおそらくグラブルは引退せざるを得ないだろうが
今は現実における自身のステップアップが確定した満足感に浸らせてくれ。
帰宅後は古戦場に合流し、0時が回ったタイミングで団内へ私事で迷惑をかけたお詫びと勝ち取った合格を報告し、団員から祝福の言葉をもらった。
2/20 本戦最終日
AM7時 コンビニで購入したサンドイッチを引っさげて漫喫でスタンバイ完了。
平日ど真ん中ではあったが、休暇を取得して1日走ることを決意していた。
本戦での勝利のために団の改革を実施してきた。
本戦での勝利のために団内光強化マルチを連日実施してきた。
本戦前の団長への爆発で団に重い空気をもたらした。
本戦初日後の団員への爆発で団に不穏な風をもたらした。
改革を半ばにして、退団することを選んだ。
中途半端に改革を実施して団を荒らしたと思っている団員もいるだろう。
自分は責任感の強い人間だと自負しているが、団再建を諦めたのも事実である。
団に嫌気がさして退団するのだから。
どうせ引退するのだから別に団の勝利のために走る必要もない。
そんな状況だが、爆発した翌日からも変わらず走れる時は走っている。
ただただここまで自分を育ててくれた団に恩返しがしたい、その気持ちだけだった。
こんな自分についてきてくれる団員がいる。
頼ってくれている団員がいる。
そんな回想をしているとあっという間に本戦最終日が終了した。
午前から昼過ぎに関してはS氏と協力してデバフ役を交代し、少しでも団貢献度が伸びるように尽力した。
日中はTさん、ホウレンソウしっかり者揃いの光古戦場前に入団した団員数名、午後からは元副団長の4Nさんからの代理分速報告を聞きながら、12人いるから3つのグループに分かれて!とか一斉いくぞぉ!などの指示をしながら過ごし、19時以降の仕事を終えた団員が集まってからも衰え知らずの勢いで古戦場を駆け回った。
17時間ぶっ通しで走ったのは初めてだった。
本戦終了後、退団の旨を団内に周知。
正式な挨拶は退団時に行う点、爆発して担当返上した肉集めマルチのデータを退団時までにスプシにまとめておくことを連絡した。
自分がやれることは最後まできっちりやっておきたい。
事前周知をしていなかったこともあり、
突然の報告に動揺を与えてしまったようだが、
その後はTwitterのリプや直DMで多くの団員から感謝の言葉をいただいた。
2/21
SPバトルもそこそこにまこつんは忙しく業務をこなしていた。
管理職試験のための準備、古戦場を迎えるまでの活動、試験、古戦場のため、
後回しにしていた業務や接待が山積みだったからである。
今日から連日、取引先との飲みが続く。
団にもそのような状況のためスプシでのデータの取りまとめが若干遅れるかもしれない、と連絡を入れていたがそんな格好の悪いことはしたくない。
副団長の生き様を最後まで背中で語りたかったからである。
自分は退団するが、良い雰囲気になりつつある団のために自分が残せるものはしっかり残していきたい。
その気持ちだけで多忙な時間をこなしていた昼下がり、団長から連絡がきた。
『今晩、退団者4名のための送別マルチをやります。団に貢献していただいたまこつんさんには是非ご参加いただきたく』
ドス黒い気持ちが沸々とわいてきた。
「古戦場後の多忙については連絡していると思いますが、今晩は突然過ぎて無理です。お誘いいただいたのに申し訳ないです」
精一杯、大人の対応をとった。
一団員として、これまで団の勝利のために時間も体力も捧げて走ってきたつもりだ。
戦力が整ってからは団内で1番貢献度を稼いだこともある。
副団長に任命されてからは団の今後のために腐っていた部分にメスを入れ、新たな手法を取り入れる汚れ役もやってきたつもりだ。
それが、、最後の最後にこの仕打ちか。
この4人が在団してるのは今晩しかないからやります…って、段取り悪すぎるやろ。
ホンマに4人に感謝して送り出したいのであれば事前に送別会の日程調整をしておくべきやし、無理なら無理で別日にやればいいやん。
そもそもDMで繋がってるんやから、退団後でもなんでも出来るやろ。
そこまでして俺を弾きたいわけですか。
そんな気持ちが無かったとしても、突然こちらの都合無視で送別会を企画される側がどんな気持ちになるかも分からないんですね。
送り出される側が胸くそ悪くなる送別会ってなんやねん!
18時からの取引先との飲み会ではきっちり接待をこなしながらも、気がつけばいつもの3倍飲んでいた。
想定より早く終わったため、送別会マルチ終わり間際にギリギリ参加できそうだったがしなかった。
その時間を肉集めマルチのデータまとめに使いながら、入団から現在に至るまでのことを考えていた。
いったい自分がこれまで築き上げてきたものはなんだったのだろうか。
そう考えると虚しくなってきた。
送別マルチが終わり、退団の挨拶が始まった。
Kさん、アナザーTさん、自分、S氏が該当者である。
こみ上げてくる黒い気持ちを無理矢理抑えつけながら退団の挨拶をした。
送別会を開催していただいたのに参加できなかった点と副団長として至らなかった部分のお詫び、団への感謝の気持ちを書き綴った。
たかがゲーム、、されどゲーム。
正直、グラブルを始める前は顔も知らない人達と一緒に勝利を目指し、喜びや悔しさを分かち合うという部分に引っかかりを感じていた。
だが、この8ヵ月の在団期間でその引っかかりは解消され、不思議と絆のような何かさえ感じるようになっていた。
だが、、
どうやらそんな気持ちはただの勘違いだったらしい。
退団後、堕落した底から精一杯の空元気で本音混じりの嘘をつぶやいた。
空っぽになった心にも嘘をついて。
堕落本質編 〜完〜